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怖い -どうやって克服する-

三沢光晴の死からカレンダー上は二日。

未だ追悼のコメントやTVでの紹介が相次いでいますが、今日はスカパーで、NOAHの試合を見ました(三沢の話題ものぼるかと思い)。
確かに、少しではあるものの予想通り追悼コメントは表示されたものの、実際の追悼番組は今週末の予定らしい。で、番組自体は少し前の試合が録画放送されていた模様で、相変わらず「いかにもNOAHらしい」激しい試合が繰り広げられていた、わけなのだが・・・

NOAHの試合は怖い・・・ いや、だからこそ面白いというところはもちろんあるのだが、このようなニュースの後で、これほどハードな試合を見せられたら、面白さや興奮よりもむしろ怖さが先に立つ。中腰の人間の側頭部が相手のキックで左右に揺れる。地上数mの高さから、人間の頭部があり得ない角度でマットへ突き刺さる。
わかってはいる、鍛え上げられたレスラーであれば、しっかりと受け身がとれるレスラーであれば、大なり小なり怪我をすることはあれど命に関わるようなことはない・・・が、日曜朝の番組で徳光が言ったとおり、あの受け身で凄みを示す三沢が受け身で死ぬとは。このショックは計り知れない。

徳光の人間性、偽善的な涙、その他もろもろは大嫌いであるところが9割だが、さすがにプロレスに関する造詣は深く、彼の言うことには納得せざるを得ない。元全日本プロレスの天龍同様、タイプは違えど、三沢も相手を受け止めて、その上で勝つという、ある意味「横綱相撲的な」レスラーだったように思う。ただ、横綱が相手の力を受け止めきれない場合は、大体の場合負けに結びつく訳だけれど、プロレスラーの場合、力を受けきれない(=受け身を取れない or 受け身が下手でダメージを吸収しきれない)ことは深刻なダメージに直結する。

三沢の受け身が下手である等とは、ちゃんと全日本の、NOAHの三沢を見たことのある人間が思うはずもない。あの鶴田やハンセン、川田に小橋、さらにはゴーディ、ウィリアムス、最近では秋山、高山や力皇、バイソンの技を受けきってなおかつ勝ってきた人間なのに。その三沢が、斎藤彰俊のバックドロップでいくとは。少なくとも普段の、彼のバックドロップが未熟なものだとは思わない(その時、彼のそれがどうであったかは置いておいて)。ただ、どんな相手の技でも受けきれると信じていた三沢が、まさかその技で重傷どころか命まで落とすことになるとは想像だにしなかった。

もともとの試合スタイル故、体の到る所に深刻なダメージを抱えていることは薄々知っていた。その上、近年人気の衰退傾向がみられるプロレス界の盟主として、さらにその団体の長としてのプレッシャーも相当なものだったのでしょう。
プロレス実況経験の豊富な徳光や福沢等、関係者が涙を浮かべて彼との思いでを振り返ることでも、いかに彼が愛すべき人間であったのかがわかる。
その一方で、彼の経営者としての心労を助長した一因が、その命綱と言っても過言ではない、地上波テレビ中継の打ち切りであったことは皮肉か。ただ少なくとも、現場の人間にとって、そしてファンの人間にとって、彼の偉大さは長く刻みつけられ、忘れられぬものとなっているはず。俺の感じたそれと同様に。

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2009年06月15日 22:54に投稿されたエントリーのページです。

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